ハタを立てろよ!

ワーホリで英国に来た男の一旗揚げるまでの軌跡と雑記になる予定。

【いつこのボタン、押しますか?】 Googleの"I'm Feeling Lucky"ボタンについての素人考察

 雑記です。

 Googleのトップページに"I'm Feeling Lucky"ってボタンが有るじゃないですか。これって、要は検索して一番上に来るページに直接飛ぶためのボタンなんですけど、正直そこまで便利じゃないし、使わない人の方が多いと思ってたんですね。

 巷ではミニマルデザインだなんだと言われてる中で、そういった風潮を最も気にする企業の一つであろうGoogleがこのボタンを未だに設置してる理由ってなんだろ?と考えてみました。ちなみに私はこういった話は完全に門外漢なので、的外れな事言ってるかもしれませんが、発想の練習みたいなもんですので、気楽に見て下さい。

f:id:sorenaniboy:20151012082431j:plain

 

  "I'm Feeling Lucky"ボタンについて検索してみると、使い方や機能について触れてるページは見つかるんですけど、あくまで”手間を省くための便利な機能”として紹介されてるんですね。でも、大抵の場合検索結果の中から幾つかのページを同時に開いて色々情報を収集すると考えればそこまで要らない、ていうかぶっちゃけ便利じゃない。

 さらに言えば"I'm Feeling Lucky"って名前から分かる通り汎用性がある機能じゃないのはGoogleとしても承知の事実なんです。言葉の意味としても"I'm Feeling Lucky"="今日はツイてる"="一発目で目的のページに行けるはず"っていう解釈になると思うので。そんなにラッキーじゃないなら使わなくてよしとGoogleさんも言ってるわけです。

 じゃあ、そんな(素人目に考えて)使えない機能を残しておく理由ってなにが考えられるだろうか、という私個人の思考訓練を記事にしてみました。

 

1.集計目的

 思いっきり単純に考えて、本当にこのボタンを押す人が"I'm Feeling Lucky"な状態だったとして、このボタンが押された回数、時間、押した人がいる場所なんかはGoogleの手元に情報として残るはずですよね。例えば"10月1日に一番"I'm Feeling Lucky"ボタンが押されたのはアメリカの オハイオ州でしたー"みたいな情報が蓄積されると後々役に立つ日が来るのかも知れない。幸福度の調査とか、株価の予測とか?

 さらに入力していた単語も組み合わせればもっと見えてくるものがあるかもしれない。例えば、巨人対阪神の試合があった日に”巨人 試合結果"と入力した人の中で10%の人がこのボタンを押していたとして、"阪神 試合結果"と入力した人が5%だったら巨人が勝つと思ってた人が多かったのだろうという推測が成り立つのではないでしょうか。そこからどうやって市場価値を生み出すか、が鍵なわけですがGoogleさんならそっからなんでも応用してしまいそうです。

 

2.利用者への動機付け

 検索結果の最上位に自分のサイト、記事が載っていた場合に"I'm Feeling Lucky"ボタンを推した人のアクセスを自動的に獲得できる。これは言い換えればサイト運営者が検索結果の最上位に上り詰めた時のボーナスと言えるのではないだろうか。検索の上位に食い込むために、各企業の担当なり個人ブログやってる人なりは色々研究して工夫してるもんだと思うのですが、そうやってGoogleを研究してもらうことはGoogle側から見てやはりプラスになるんじゃないでしょうか(うーん、あやふや)。

 

もうちょっとボタンそれ自体についてのお話

 ちなみに、この"I'm Feeling Lucky"ってボタン、インスタント検索(?)って機能を有効にしてると単語を入力中も検索結果がすぐに出てきてしまうので、ボタン自体はすぐ消えてしまいます。が、検索単語の候補が出ている右端に"I'm Feeling Lucky"が出てくるので、それを押せば機能としては使えます。

 ちなみにちなみに、Google.comではこのボタンにカーソルを持って行くとスロットみたいにスピンして、"I'm Feeling Lucky"以外のボタンになり(下の画像では"I'm Feeling Hungry"となり、レストランの検索情報が出てきます)、そっからまた色々なページへ飛べます。Google.jpとかだとダメです。うまくGoogle.comに行けない場合はGoogle.com/ncrと入力するといけます。ncrは “No country recognition”という意味らしいです。

f:id:sorenaniboy:20151012205134j:plain

  後から判ったのですが、"I'm Feeling Lucky"ボタンを設置することはGoogleにとって間接的に費用がかかるそうです。というのも検索結果を表示することによって、Googleには広告を表示するチャンスがあるわけですが、ユーザーに直接Webサイトに飛ばれるとその機会を失うことになるので。参考にしたサイトには以下のように記述があります。

Google co-founder Sergey Brin once mentioned that only around 1% of all Google searches go through the “I’m Feeling Lucky” button. Because this button takes users directly to the top search result, Google doesn’t get to show search ads.

It is estimated that the loss could be around $110 million per year. You might wonder why a money making institution like Google would want to lose that much money per year for the sake of a button!

 1%の検索に"I'm Feeling Lucky"ボタンが使われているんですってね。それによって$110,000,000の損失が発生している、とか。まー、検索結果に納得しなかった場合の人は更に戻って検索し直すでしょうから、実際はもうちょっと少なくなるような気がしますが、それでもかなりの額を計上していますな。それでもなんでこのボタンを設置しているのか、について記事はこんな言葉で締めくくっています。

According to Marrisa Meyer of Google, it sends out a signal that there are real people on the other side of the search engine. It will become too dry if Google Search sticks just to the search and ads plus promoted search results. The presence of “I’m feeling lucky” button adds a human personality to the search engine.

 "Googleという検索エンジンに人間性を残すため"、って素敵な表現ではないですか。使える機能かどうか、あるいは収益よりも優先すべきものがあるってことですね。ぐしゃぐしゃなトップページを推してくる某検索サイトにも是非見習っていただきたい。その上で私の考察も事実含まれているのかどうか、気になるとこではありますが多分違うんでしょう…。

 なんかいい感じの締めになった気がしますのでこの辺で。

 

参考にしたサイト。

www.thewindowsclub.com

 

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!気に入っていただけましたら記事をシェア、またコメントを頂けると嬉しいです!次回もよろしくお願いします!('w')